B1 HF アンテナ
6.
18 MHz
デルタ・ツエップ アンテナ
枯れた 技術
ツエップ / ツエッペリン・アンテナは 100 年以上前から ある。

当局では、ツエップ給電の アンテナを つかっており、ここに 紹介する。 18 MHz の ワイヤ・アンテナである。
「モノ・バンド、ワイヤ」などは、まちがいなく 時代遅れだが、その 「枯れた 技術」の 一端を 垣間見るのも わるくない。
デルタ・ツエップ
全体の 構成は、つぎの イラストの とおり。
表題は、その かたちから 「デルタ・ツエップ」 としている。
いわゆる ツエップは、1/2 波長の 放射 エレメントに、1/4 波長 平行線 フィーダを つけたものだが、当局では、放射エレメントを1波長とし、これを 三か所で まげて、三角形に している。
デルタ形だが、イラストの とおり 先端は 開放したまま である。
このため、電流分布は みぎの
イラストの ように デルタ頂点と
下辺中央で 最小、左右の 斜辺で
最大となり、垂直偏波と なる。
給電部は、通常の ツエップと おなじで、下端から すこし うえの 50 Ω の ポイントを さがし、同軸ケーブルで じかに 給電している。
さらに、この フィーダ下端は、アンテナ・マストの 鉄パイプに 接続し、まれに おきる エレメント上の 静電気による ノイズへの 対策と している。
この アンテナの 性能であるが、DX 局の 応答の ようす、IBP ビーコンの きこえかたから みて、かなり いい。
さらに、シャック内への オーディオ・アンプ類への 干渉も、他の アンテナと くらべて 最小である。
問題点が ひとつあって、雨の日に 同調点が かなり ずれる。 よく いわれるとおり、エレメントの 中央ではなく 片側から 給電すること 自体が うまくないのだろう。

通常時の 周波数 - SWR の 測定結果は みぎの とおり。
それでも、この 50Ω 直接給電、エレメント 直接接地は、なにごとにも かえがたい。 それで、しばらくは、この デルタ・ツエップを つかいつづける つもりだ。